2017年10月1日日曜日

■第11回 日本腎臓病薬物療法学会 学術集会・総会2017(福岡国際会議場)に参加してきました。

【2017年9月30日~10月1日】


 



 



第11回 日本腎臓病薬物療法学会 学術集会・総会2017(福岡国際会議場)に参加してきました。
今回は、福岡での開催。
大会長は、系列病院の薬局長ということもあり、系列病院からの参加者が多く、たくさんの知り合いにお会いすることができました。


【学会参加メモ】
TS-1、ダビガドランは、GFR30未満は禁忌。
・血清K濃度:ACE↑、バクタ↑、アルダクトン↑
・バクタは、トリメトプリムによる偽性腎障害が起こることがあり、Cr↑
・固定用量⇒体格用量に見直すべき。
・添付文書のCcrGFRと考えてよい⇒しかし、ハイリスク薬に関してはGFRでみた方がよい。
・メトホルミン 男性Cr1.3・女性1.2以上はよくない。
⇒わかりにくい⇒GFR30未満はダメの方がわかりやすい。
eGFR(ml/min/1.73)
⇒体格用量(ml/min/173)を考慮すればさらに正確に投与量を決めることができる⇔固定用量(ml/min)
・アロプリノール、フロモックスは腎機能低下患者では減量であるが、減量すると効いてないこともあるので、効果確認が必要。
eGFRは、元気な高齢者。Ccrは、虚弱(小柄)な高齢者へ適用することが推奨される。
小柄な高齢者では、腎機能を過大評価しないなど注意が必要。
VCMのトラフ:昔10未満⇒低感受性株増加⇒現在1020⇒さらにあがる!?⇒透析導入に繋がるのでは・・・。
・腎機能低下+筋肉量低下が同時に起こるとどうなっているのかわからない。腎機能が良いのか骨格筋量が少ないのか⇒医師はなかなか判断できない⇒薬剤師が『腎機能を正しく評価してほしい』。
フレイル、サルコペニア
eGFRの弱点は、痩せた高者の腎機能を過大評価してしまうこと。
・献腎移植の待機待ち、1314年ぐらいとなっている。
・インスリン治療にDPP-4をプラスするとインスリン量↓体重↓。
・残薬の経験。薬局の経験ありは90%だが、患者経験ありは55(2013年の調査)。認識の差あり。
DPP-4
LDL↓、HDL↑。肥満患者に効きにくい。痩せてる患者に効きやすい。オマリグリプチンは太っている人でBMI下がりやすい。
DPP-4毎日服用では18%飲み忘れあり。オマリグリプチンは、週に1回服用でありアドヒアランス向上する。
・ジャヌビア飲み始めて1年度HbA1c再上昇多い⇒不摂生が原因!?インクレチン、インスリン抵抗性関与!?
SGLT-2
ヒト メリット:体重↓、心血管イベント14%↓
ラット デメリット:食欲↑、筋肉↓
脂肪だけが減るのではなく、筋肉・骨量も減ってしまう。
腎機能悪化はおそらくない。
意識改革により食事量が減った人もい⇔食事量2割の人増えた。
・運動だけでは、筋肉はつかない。
・食事療法だけで、体重↓筋肉↓骨量↓⇒なので運動療法との併用が大事。人間、楽しみがなければ続かない。
・筋肉率が高くなれば、インスリン抵抗性は改善する。
P吸着薬:内服錠数が多いほど、Pコントロールが不良である。
・透析患者:酸化マグネシウムまでなら高Mg血症にならないかも(ただし血中濃度を測ることが望ましい)
・レグパラとパーサビブの消化器副作用発現頻度は変わらない。
透析後や空腹時にレグパラ・パーサビブを使用することで、消化器副作用を減らすことができる。
・ビタミンDとレグパラ併用は、いい併用であり、パラダイムシフト相乗効果を起こしてくれる。
PCaPTHを下げ、適正範囲に保つことにより、生命予後↑(血管石灰化↓)


腎臓薬物療法についてあまり勉強する機会がなかったので、とてもいい機会となり、大変勉強になりました!!




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